●新しいソーシャルレンディング事業者のLENDEX
近年、お金を「借りたい企業」と「貸したい投資家」をマッチングさせる新しい融資スタイルのソーシャルレンディングが話題になっています。投資家はお金を出資することで、金利分の利息を受取ることができます。
現在ではソーシャルレンディングを運営している事業者はいくつもありますが、その中に2017年から事業を始めた新しい事業者に「LENDEX(レンデックス)」があります。
●ソーシャルレンディング事業者LENDEXの特徴
LENDEXは大手不動産業者の「東急リバブル」と業務提携しています。その関係で、LENDEXは不動産ローンファンドを中心にソーシャルレンディングを展開しています。そして、LENDEXが扱う不動産ローンファンドは、東急リバブルが査定した信頼性の高い不動産担保付きファンドに限定されています。そのため、投資家は安心して資金を融資できます。
●ソーシャルレンディング事業者LENDEXの不動産ローンファンドのメリット
LENDEXの不動産ローンファンドには以下などのメリットがあります。
- 2万円からの少額融資
- 高い利回り
- 1年以内の短期運用
- 担保付きファンド
- 融資額は東急リバブルの評価額の80%が上限
1.2万円からの少額融資
最低融資額が2万円と負担が少ないことから、融資の初心者でも参加できます。多くのソーシャルレンディングは最低投資額が10万円になっており、その点LENDEXはハードルが低くなっています。また、口座開設手数料や利用手数料、出金手数料などが無料であり、入金時以外余計な費用を考えずに済みます。
2.高い利回り
LENDEXは不動産が中心になっていることから、利回りが8%を超えており、業界で1、2位を争います。ソーシャルレンディングの利回りは6~7%が一般的です。
3.1年以内の短期運用
LENDEXは1年以内の短期運用が中心になっています。ソーシャルレンディングは一定期間資金を寝かせるため、資金効率の面ではデメリットになります。ソーシャルレンディングの一般的な融資期間は1~3年ですが、LENDEXでは数ヶ月~1年の短期間のファンドが多くなっています。資金を早く回収できることで、資金を有効に活用できます。
4.担保付きファンド
LENDEXのファンドは担保が付いているため、融資先の業績に問題が生じた時の回収リスクを小さくできます。ソーシャルレンディングの場合はどうしても貸倒れの不安が付きまといます。LENDEXのファンドは担保が有ることで、リスクを大幅に削減できます。
5.融資額は東急リバブルの評価額の80%が上限
LENDEXで募集される融資額は担保に対する80%の金額のため、万一の際の元本回収に対する可能性が高くなっています。
●ソーシャルレンディング事業者LENDEXの不動産ローンファンドのデメリット
LENDEXの不動産ローンファンドのデメリットとしては、以下が挙げられます。
- 貸倒れ(デフォルト)リスクの存在
- 資金運用中の現金化が不能
- 不動産市場の影響
1.貸倒れ(デフォルト)リスクの存在
LENDEXに限りませんが、ソーシャルレンディングは融資である以上、貸倒れリスクが付きまといます。LENDEXのファンドが担保付きとはいえ、貸倒れリスクを排除することはできず、元本の100%保証というわけにはいきません。
2.資金運用中の現金化が不能
出資した資金が融資に運用されている間は、資金の引出し(現金化)ができません。このことはどのソーシャルレンディングでも同様であり、出資する時は使うことの無い余剰資金で行うのが重要です。
3.不動産市場の影響
LENDEXのファンドはほとんどが不動産のため、不動産市場の動向が業績に影響します。不動産市場が悪化すると利回りが低下したり、不動産担保の評価額が下がったりします。
ソーシャルレンディング・ラボなどの専門サイトも参考にしつつ、LENDEX以外の事業者のソーシャルレンディングを併用し、リスクを分散することも大切です。